■タイトル
サスペンス物語連載開始
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芥川直木
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■内容
本日よりサスペンス物語「内装調整女史物語」の連載が不定期ながら始まります。
この作品は直樹賞、芥河賞候補ですのでほかへの転載、発表は著者の許可なく行えません。
なおこの物語はフィクションであり、過去に同じような事実があったとしてもまったく関係ありません。気のせいです。
それでは「内装調整女史物語」連載開始です。
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その日は、何か起こる予感を感じさせる雰囲気はあった。
空は、一雨くるかどうか判断するには難しく自転車でその会に向かったのは「玉先」と「ケロヨン」のほか1,2名だった。
予定の時間になってもいつもより集まりが悪くただならぬ雰囲気が漂っていた。
いつものように玉先の司会進行で会は始まった。近々結婚する男の斉唱、それに続く参加者全員の唱和、会は順調よく始まった。少なくともこの時点までは。
ただ、この会の雰囲気を左右する「ドラえもん」と「かぁくん」が遅刻との連絡が入っていた。また、この会始まって以来の犬の参加もあったのである。このことがこれからの事件を引き起こす要因の一つだったのかもしれない。
会は予定どうり進められ、次は一寸法師の連中の時間となった。
今から考えると事件は起こるべくして起こったのかも知れない。
今からさかのぼること3ヶ月前。この会の視察旅行で一寸法師の連中は前代未聞の事件を引き起こしていた。Sの叫び、Yの奇妙な笑い声、そしてKのひれ酒。言葉に尽くせないものがあった。
しかし、この2,3ヶ月、会は秋に行われるイベントに向かって進み出した。そのおかげで処分が決まらないままどうにか今までやってきた。監事に被害が及ばなかったのも幸いしたのかもしれない。
とにかく、一寸法師の連中の時間か始まった。
結婚間近の男の蔓延の笑みの中その講演会は始まった。その時最初の事件は起こった。
でも、それは取るに足らない、単なるプロローグでしかなかったのである。これから起こる事件に比べれば。
次回に続く。